「3年間言われたことを一生懸命やった人」より「3ヶ月間自分の頭で考えて行動した人」の方が価値がある
継続力を語る際によく使われるのが「石の上にも三年」というフレーズ。
突然ですが、みなさんはこの言葉の語源を知っていますか?
辞書によると以下のような意味だそうです。
最初は冷たい石の上でも、長い間座り続ければ徐々に暖まってくることが喩えになっています。 ここから転じて、つらくても我慢して続ければ、いつかは成し遂げられることを意味するようになりました。 「石の上にも三年」の言い換え。
「お尻が冷たいのをどうにかしたい」というなんとも愛らしいお話なんですよ笑
個人的にはこのようなちょっと間の抜けたお話が大好きです。
ただ、肝心のことわざは要約すると「最初はつらくてもとにかく我慢してれば状況は好転するよ!」という内容。
みなさんおわかりだと思いますが、そんなわけありませんよね?
本当の継続力とは、「与えられた環境で耐え忍ぶこと」「言われたことをやり抜く」ではなく「自分の頭で考えて行動し続けること」です。
あのダルビッシュ先生も「練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。」と言ってます。
練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) 2010年6月11日
なので、こちらのことざわを言い換えるとすれば、
「石の上でも3年間スクワットしたら基礎代謝が上がって寒さを感じなくなるよ」
とかになるんじゃないでしょうか。(なるのか?)
とはいえ、僕自身はそもそも「置かれた場所で咲きなさいなんて時代遅れじゃない?」という考えの持ち主です。
「置かれた場所で咲きなさい」
— よしむ@ 駆け出しエンジニアの役に立つことをつぶやく愛妻家 (@yoshimu_play) 2020年2月24日
なんて言葉を信じて今を我慢しちゃダメですよ。
置かれた環境で頑張ることで幸せになれる時代もあったけど、今は所属するコミュニティを自由に選択できる時代です。
「置かれた場所で咲く努力」ではなく「自分に合った場所を探す努力」の方が圧倒的に大切なんです。
「暖まること」が目的なら石の上なんかに座ってないで暖かい部屋にでも移動しちゃえばいいんですよ。(暴論)
それと同じで、実際やってみて合わなかった仕事や趣味はさっさと辞めてドンドン次に移動したほうがいいんです。他にやりたいことが出来たときも同様です。
でも、実際にやってみて「結構いい会社だな~」とか「プログラミングそこまで嫌いじゃなかったからもうちょい勉強続けてみようかな~」と思えたなら、ちょいと腰を据えて努力してみることを強くオススメしています。
やはり、ある程度の期間健全な努力をしないとたどり着けない領域って間違いなく存在するんですよね。
なにはともあれ、大事なのは「期間」ではなく「中身」です。
つらいことを我慢し続ければ成果が出るわけではありません。言われたことだけを何年も繰り返していても高い能力が身につくわけではありません。
自分の頭で考えて健全な努力をしましょう。
おしまい。